ウチはレビューサイトですので、本当は技術的にも細かく書かねばいかん所なのでしょうが、その辺はおそらく語り尽くされていると思います。
なので、むしろ責任問題として長々と話したいと思います。
ただ、なんでいきなりCCCDをそんな風に言うのかを分からない方もいらっしゃると思いますので、とりあえず説明から。
ます、CCCDはコピーコントロールCDというのは、音楽情報にパソコンでの読み取り及びコピーを阻害する技術を施したディスクの事です。
「コンパクトディスク(CD)ではありません」、コンパクトディスクとCCCDは違うモノです。
CCCDは正式にコンパクトディスクの品質管理規格に準拠していないため、したがってCCCDはコンパクトディスクとは違う商品になります。
規格に準拠しておらず、認可もされていない独自規格ですので、コレを「コンパクトディスクと呼ぶ事は正式に不可能」です。
なので、便宜上、CCCDという別名を付けている状態です。
「CD」と「CCCD」は工業規格上において全くの別物であると言うコトは頭に入れて置いて下さい。
また、CCCDに関しては、曰く「音質が悪い、機器に負担をかけ壊れるかも知れない、PCに余計なモノをインストールした上にアンインストールできない」などのことが色々言われていると思います。
ただ、とりあえず敢えて本質だけを言及しようと思います為、普通は言及されるべき音質や技術的なモノはすっ飛ばしておきます。
その辺は最後にサイトリンクを記しておきますので、興味のある方は参考にされると良いかと思われます。
さて、前フリが長くなりましたので本題に行きます。
CCCD何が一番の問題かというと、おそらく音質云々以前に「CCCDには何の保証もありません」と言うコトではないかと思います。
一言で言えばココに尽きると思います
もし問題がなければ、わざわざ注意書きで書いてまで保証しないなどという事をアピールする必要は全くないのです。
要するにそれが全てだと思います。
色々とCCCDの是非が語られていますが、単純に、様々な問題も音質も「無保証」なのですから、そこまで言い切ってしまった以上、企業にとっては本来は何の関係もない事柄です。
なので、責任を取らなくて良いというところにもっとも問題があると考えます。
世知辛いようだし悲しい事ですが、質や内容は責任問題からすれば二の次です。
質や内容についても責任の保証外ですので、多くの肯定派の意見については保証できない時点で全く無意味と自分は考えます。
もし肯定するなら、まず保証して下さい、というのが多くの意見ではないでしょうか。
ここで個々のCCCDの品質や内容を直に語れるのは、実際に購入したユーザーとその製作サイドに関わっている人だけです。アーティストとそのスタッフ、会社、商品を購入したエンドユーザーが「製作、購入した個々の品質においてのみ」語る事が許されると思います。
ただ、忘れがちなようですが、質に関して語られるべきは個々の商品であって、重要なのは「CCCD全てがそうだ」と言い切れない点です。
CCCDとはいえ、結局は聞いてみなければ分かりません。そういうことです。
Aというアルバムがそうだったからといって、次に発売される予定のBと言うアルバムが必ずしもそうだとは限らないからです。
ですが、そこは信用問題と考えます。
数多くのそう言った情報や悪い実績が溢れれば、当然、事実の一切にかかわらず、信用や信頼度が落ちます。
当然の事ながら、Aと言うアルバムがそうだったからBと言うアルバムもそうだろう、Cと言うアルバムだってそうに違いない、と思ってもおかしくないです。事実、今までのCCCDは基本的にそうでしょう。
一部のユーザーは興味を失ったり不買運動を行ったりもするでしょうし、何万もする高価なプレイヤーを持っているユーザーは、保証のないモノでプレイヤーに負担を強いるという評判があれば、物理的に怖くて買えないと思います。
そもそも、CCCDは独自技術の上に技術公開をしていませんから、プレイヤーを作る方では物理的に再生の保証が出来ません。
CDでないモノをCDのようにCD売場で売っているのですから、CDでない以上はCDプレイヤーで再生できなくてもおかしくないんです。
だって「コンパクトディスクじゃない」んですから。
また、「一度でもCCCDを再生したプレイヤー」は「保証外の操作」ですから、それ以降、何があっても「保証による無償修理を一切受けられない」と言うコトです。
つまり、CCCDを再生すると言う事は、それ自体が本来の用途外の動作を要求することで、改造と同レベルの自己責任です。
だからそんな操作をいちいち強いられる側としてはイメージや実際の動作からストレスが溜まる人もいるでしょうし、CCCDに懸念を持つ人には実際の状況以上に悪く思うこともあると思います。
更に言うなら、アーティストは本来「CCCD問題なんかにまったく気を使わなくても良い」はずなんです。
要するに。
ドコが問題かと言われれば非常に悪い可能性のあるモノに関して「無保証」に尽きると思うんです。
これは「モノを販売する以上は企業に販売責任がある」と言う内容を回避しているに過ぎません。
つまり、企業が信用とステータスを失ってまで無保証をアピールしなければいけないほどに、その品質保証に自信が無いという一点に尽きます。
保証さえして貰えるなら誰だってこんな所に大量に突っ込み入れないと思うんです。
普通に使っても割れるかも知れないコップや、すぐ切れるかも知れない電球、映らないかも知れないテレビや、腐ってるかも知れないジュースを無保証でお金を払って購入するには余りにもストレスがあるわけです。
たとえば、お店の「展示品限り」の品を買うのって、定価で買えないと思うんです。しかもそれが別の機器に悪影響を与える可能性があるなら尚更。ビデオデッキに巻き付く可能性がありますが保証しません、となどと書かれたらビデオ買いたくなくなります。
「CCCDは良くない」と、これだけ広まってしまえば既に実際に良い悪いではないです、保証と信用の問題だと思います。
実際に被害に遭われた方もいるようですし、データでも記されてしまってます。
なので、会社が何を言おうが、保証できない限りは解決もしないと思います。
そもそもそう言う状態が想定出来ているからこそ無保証なんだ、と判断せざるを得ません。
保証さえあれば、音楽会社の言う「著作権や企業利益」という言い分も素直に受け取れますし、むしろこんな悪い形で批判されなかったと思います。
それどころかCCCDに対しての言及に終始するあまり、違法コピーをやめようという記事や情報、運動には発展していません。
全力を注いでおりますので、という会社の言い分なんかどうでも良いんです。
全力を注いでるなら形にしてくれと言うのが世の中の企業倫理でしょうし、形や実績を作らないと取引だって信用しない企業が形にしないのは、やる気がないからだと思います。
CCCDが出てから数年、全力はまったく形になってません。まだ保証外動作を強要するという商売のようです。
それでは余りにも無責任じゃないでしょうか。
ただし。
その一方で、会社をココまでなりふり構わなくさせた原因は、やはり違法コピーユーザーにもあると思います。
ですが、正規ユーザーが悪い事は何一つありません。正規ユーザーが受け取る不利益は謎です。
それに、元々利益を受けられないはずの違法コピーユーザーが利益を受けられなくなったところで、彼らにとって新たな損失が発生するわけではありません。
CCCDの実効に関して言うのなら。
おそらく、会社としては「レンタルショップ的な形でテープ/CD-Rなどに落として友達と貸し借り」レベルは問題としていなかったはずです。
この辺は既に15年前ぐらいからあったモノです。無論、コレも違法ですが。
とはいえ、当時は広まる程度は学校や身内の友人数名に限られ、範囲も限られたモノであったろうと想像します。
ですが、現在はネットが社会に大きく広まっています。当然、ネットでのやりとりが発生します。レンタルショップも以前では考えられないほど広まりました。
となれば、同じような事でもネット上で友人とやりとりするでしょうし、多い人は友人も100人単位になるでしょう。友達関係も昔より格段に広いモノとなっているはずです。
少なくとも、こういったカジュアルコピーについてはCCCDは実効をあげているのではないかと思います。
ですが、おそらくもっとも問題とされているネットワーク共有プログラム、要するにMXやWinnyといった共有プログラムを用いる事で「一人のデータが数万人に渡る」という10年前では考えられなかった異常な事態を防ぐのには、まったく有効な手段ではないです。
意外なほどCCCDのプロテクトは脆弱な為に、この部分に関してはまるで実効をあげていないと言わざるを得ません。
また、ここから広まってカジュアル的にダウンロードやコピーされてしまえば全く同じコトです。
なので、CCCDについて全く実効がないとまでは思いませんが、ちゃんとした実効をあげているとも思いません。
この辺がCCCDがあまり認められない理由でもあります。
ここで、以上の事をまとめたウチからの提案です。
ここまで書いておいてなんですが、不買運動でなく、ウチでは敢えて買って下さいと言います。
そして、買ったら必ずCCCD反対のアンケートハガキを出して下さい。
買ったその日か次の日ぐらいが良いでしょう、必ずアンケートをCCCD反対と書いて出して下さい!
多くのアーティストは、最終的に会社の意向には逆らえませんから、CCCDに反対しているアーティストは特に可哀想です。
不買運動では、残念ながらアーティストさん達の首を絞める事になります。買う事がまず先決と考えます。
なので、まず買って下さい。とにかく買ってアンケートを出して下さい。まったく聞かなくても良いので、買ってアンケートを出して下さい。
特にアーティストがCCCDに反対していれば尚更ですし、CCCDに肯定派でも単にCCCDを深く知らないだけという事もあり得ます。
だから、ファンなら是非アンケートは出しておくべきです。
皆さんも大抵はそうだと思うのですが、アンケートは、ほとんどの人が出していません。ひとつの意見で10人分、20人分の意見になります。
しかも、通常のメールやクレームと違って「正規ユーザーの意見」ですから、実際に顧客の意見として数が現れるモノです。
主にアンケート回収率は一桁台のパーセンテージですから、1%であれば実に100人分の意見として受け取られる事もあるわけです。
ハッキリ言って、こんな労力が少なくて済む方法はないです、必ず出して下さい。
正規ユーザーであるエンドユーザーにCD化を望む声が強ければ、会社としてはCDにする方向も考えざるを得ません。
そして、CDで出る事があった場合、CDでよかったと肯定するハガキもどんどん出しましょう。そうする事で他の反対しているアーティストもCDにしてもらえる可能性があがります。
正規ユーザーは正規ユーザーらしく堂々と抵抗しましょう。
正規ユーザーが、音楽の質も製品の質も無保証で享受しなければいけない義理はドコにもありません。
どう考えても現在の状況は、初めから音質劣化を前提とした違法ユーザーの方が得をしていますので、そこはやはり金を払っている側としての権利をきっちり主張すべきかと思います。
なお、最後に個人的な一言。
我が家ではCCCDを普通に再生できる環境がないです。
各音楽会社様、どうにかして下さい、非常に辛いです。
どう考えても、ユーザーの判断には「好きな音楽を楽しく聞きたい」以外の判断はないです。それ以外は全てストレスでしかありません。
分かってると思いますが、CCCDの再生はプレイヤーの「保証外動作」なので、正規ユーザーになるのがかなり辛いです。
電子レンジにアルミホイルを入れる気はないので勘弁して下さい。好きなアーティストの曲が入ったディスクをそんな風に思いたくないです。
<2004/07/14>
■2004/12/05追記
2004年11月をもって、CCCD関係は各社とも収束方向になりました。
それ自体は規制緩和され喜ばしいことですが、ある種、CDと言うメディアが限界に達し、ネット社会やオーディオ機器の変化に追いつけなくなったとも言えます。
HDDプレーヤーやMP3プレーヤーなどのソリッドオーディオの普及や、エニーミュージックなどのネット設備投資、DVDメディアの拡大化などによりユニバーサルプレーヤーなどが登場したり、CDプレーヤーは今や売場を縮小し、ポータブルですら押されるようになっています。
ですが、ここからは逆に、質の面は顧客の方で選択出来る代わりに、低ビットレートでの音質劣化を許容していた部分もあり、自ら質を守っていかないと言葉や売り文句に騙されて質に関して自ら放棄することになります。
確かに利便性と質に関しては自分の気持ちいいようにするべきですが、たとえばエニーミーミュージックの音質は現状ではあまりいいモノと言えないように、顧客のニーズの一環として要求していくべきことだと思います。
CCCDの普及に関しては、製品が海賊版CDにまで劣化することを半ば強要され、それを受け入れてしまった(=購買してアンケートでの反対をあまりしなかった)事実を作ってしまった結果だと思います。
このたびのCCCDと言うメディアの問題は、製品の質、音質、企業利益(アーティスト育成と言う面も含めて)、顧客の用途、という間で非常に考えさせられるべき問題であったと思います。
内容としては、古くは録音テープの交換、と言う形からずっと行われてきた音楽情報の個人交換が、企業の許容量を超えてしまうほどの状況に、社会が対応し切れなかったと言うことですが、社会の責任は突き詰めて行けば個人責任でもあります。
CCCDを出している会社の人間やアーティストが、まったくテープやCDすら交換したことが無いと言うことは無いでしょう。それが、高速化肥大化しすぎて社会構造が耐え切れなくなっただけの話です。
そして、こういうことは何もこの問題に限ったことではなく、別のことでも起こりうることでしょう。社会はいまや世界単位で動いており、コミュニケーションの形は社会制度が追いつかない速度で変化して行きます。
このような形で、これからもさまざまな問題が発生することはあると思います。
その場合に、必ずしも自己利益を正当化するだけでなく、相手と自分の関係を見据えた上で相互利益につながるよう、互いに努力して行きたいしそういう人間になりたいものです。
CCCDによる話は正規ユーザーの不利益と企業利益の損失ばかりが論点に上がっていましたが、あまり本音で会話されておらず、もっとも大切な部分の話は割と置き去りになっていたように思います。
何事も表向きの立場は必要と思いますが、
だからといって本質を見失わないよう、時代と共に進んで行きたいと思います。
■CCCDについてのリンク
▼コピーコントロールCD関連リンク集 (AV Watch)
AV Watch内の関連記事と各メーカーのコメント。
▼CCCD Channel (muplus.net)
CCCDの分かりやすい説明とその内容、リンクなど。概要や技術関係ははココとその関連リンクでで把握すると良いかも。
▼C堂 CCCD特集 (C堂7)
CCCDに対するアーティストやメーカーコメントなど。リンクでなくかなりの部分を1ページに纏めてある。
No!CCCDのサイトリンクもあります。

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