■特集1・あなたの知らない世界■
えー、ダイナミックオーディオ5555さんがなんかかっこいい事をやっていました。
なんとedition7とATH-L3000の比較試聴ができると言うヤツです。(しかも常設展示)
普通なら隣同士に置いてないどころか試聴には置いてないよと言う素敵なハイエンド機種です。

edition7  標準価格 \472,500(税込)
ATH-L3000  標準価格 オープン(実勢価格22〜3万円ぐらい)

もはや泣きそうです。
もう、試聴に出ているだけでも恐ろしい世界です。
革のパッドや革のハウジングカバーと言ったどこかついていけない感じすらある代物です。
何せ、ウチにあるヘッドホン全てとオーディオシステム全てをお金に換算しても、L3000すら買えません。
逆に言えばL3000が一台あると、このサイトが出来てしまいます。もはやどう言っていいか分かりません。

なのでやはり、コレは行かねばなるまい、
ヘッドホン廃人として!!
そんなわけでいってきました、ダイナミックオーディオ5555
低価格路線のウチには一切関係のないレビュー内容なのですが、まあ、知っておく分にはいいかなと。

プレーヤーはCD6000ose、アンプはP-1。
これだけで15万以上する組み合わせなのですが、コレに電源やケーブルを含めるとおそらくコレですんでないでしょう。

奥さんがいる家庭では旅行や車買った方がいい世界です。
もう金銭感覚狂いっぱなしです。
でも試聴なのでそんなコトは関係ありません。(壊さなければ)
目一杯楽しんできました。

で。まずは外見。
よく玩具のようだとも言われがちなedition7ですが、実際の見た目では指紋付けるのが怖いです。
なんか、うわーうわーって感じがあります。
写真では難しいかもだけど、あの独特な藍色プラっぽいのは結構高いんじゃないでしょうか。
アームは安っぽいと言われても仕方ないと思いますが、アレはアレで結構側圧に関しても調節されているように思いました。
ただ、革パッドが白いので若干汚れていましたが。
装着感はありきたりで申し訳ないのですが「過不足ない側圧」と言うのが正直な感想。見た目より非常に装着感良いです。
実際に付けてしまうと何となく納得してしまう感じ。あの形状にしては若干四角く大きいハウジングが、丁度良い余裕出してます。
なお、耳覆いに近いですが、少し耳たぶに乗ります。
同形状のdj1001もPC100も持っていますが、やはり装着感イイです、意外なほど。気持ちいいのではなく、嫌味がないと言う感じになります。

L3000は革ハウジングカバーに革ヘッドバンドカバーといったすばらしい世界です。
職人さんがひとつひとつ丁寧に縫製してくれているらしいです。
大人の香りです。我々の手の届かないモノだというオーラをハッキリ出してくれています。
ハウジングも木製削りだしだそうで、もはや何がなんだか分からない感じです。
装着感はしっとり。
コレはどちらもそうなのですが、基本的にバランスが良く、重さをあまり感じないです。

流石高級ハイエンド機です。庶民が歯痒く思いながら羨ましく思うのを上から見下ろしてくれている感たっぷりです。

肝心の音の方は鳥肌モノ。
超大雑把な印象は、edition7は締まり具合で聞かせるのが巧い、L3000はそつなく鳴らすのが巧い。と言った感じ。
2機種とも聞いてて一番思ったのは、ああ、コレが「解像度」というヤツだなーと言う感じ。
解像度というのは単なる分解能と違って、音の再現性です。
同じ金属音でも鉄が鳴ったのか真鍮が鳴ったのか分かるのが、本来の意味での「解像度」です。
同じドラムでも電子ドラムなのか生音なのか分かると、そう言うモノです。
分解能は違う音が重なり合わずに鳴っているのが分かると言った性能ですから、その辺りの違いをハッキリ思い知らされた感じです。
一言で言うと、かっこいいです。何を鳴らしても嫌味が無い感じ。そして余計な音が出ない、故にまったり。
どちらも、一個一個の音の鳴り方が根本的に違うんですよな。それに、全体的に優しいのに甘くない。
基本的には、必要な音が必要なだけ過不足無く出る感じでした。特に音が消える際の鳴りが非常に綺麗。
マイアミベースのようなLo-Fi上等な音でさえも両機種ともまったりします。なのにノリはちゃんと残ってるんですよな。
電子楽器類や作った音でさえも余韻まで非常に巧く鳴らしますし、トーンが甘く聞こえます。
人によっては思うところもあるでしょうが、ドラム系の鳴りも空気が震えてるようで素晴らしかったです。
電子音であれ生音であれ、その辺の余韻の響きと言うか音の振幅みたいなのがどちらも涙でそうでした。

全体的にはedition7の方が音が締まっていて、その分、ソース(曲)の癖が分かりやすい。ただ、ソースが悪いとその分反映される感じです。
一方、L3000はソースが多少悪くても巧く聞かせる感じです。
基本的に音が柔らかく、かといってふくらまずきっちり鳴らすので、定位がほとんど無いようなソースでもそこそこ聞けてしまいます。
ココまで来ると、MP3などでもそこそこ聴けてしまうんじゃないでしょうか。

両者で、一番の違いは密閉度。
edition7の方が密閉度が高く遮音性が良いです、また、篭もりでないホールのような無音のように聞こえる空間がある感じです。
L3000はedition7では聞こえない(実際は聞こえてると思うが)ソースのノイズ的な音も比較的、耳に感じられるように再生するようです。
その辺が、なんでも巧く聞かせてしまう感じじゃないでしょうか。

edition7の頭内定位とかに関しては、普段dj1001で慣れているので、気持ちよかったのも含め、ついうっかりあまり気にせずに聞いてしまった感があります。
ごめんなさい_| ̄|○
ステレオ感は非常にいいです。篭もりはないように思いますが、音場に関して言えば開放型よりは狭いです、流石に。
ただ、あの形状のヘッドホンでステレオ感がなかったモノに出会った経験がないので、あの形状自体、そう言う傾向高いのかも知れません。
L3000でもそうですが、やはり無音(おそらくノイズ成分しか入っていない)部分が非常に気持ちいいです。
L3000はその辺が若干心地よく表に出てきますが、edition7は表に出てこない程度で気持ちいい感じ。


個人的好みはノリ重視な面も含めてedition7。
また、形状が使い慣れてる所為もあるのと、あの丁度良い密閉度が泣きそうでした。もう、良すぎて拷問みたいな感じ。

そう言う意味ではどちらもあまりに素晴らしくて、庶民虐めのような機種だと思います。
逆に言うと、趣味でコレを買う事の出来るような生活の出来る人用なのかも知れないと思いました。
何せ、ちょっと小遣い貯めて買える額じゃないですからな……うらやましー。
ただ、ちょっと自分も頑張ってみようかなと言う気にさせてはくれます。仕事を。



<2004/07/03>

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